節分の「豆まき」で使われるのは「炒った」大豆とずっと思ってきたのですが、どうもそれだけではないようです。
だいたいその場合、撒いた豆を食べていますか?
これも実は疑問でした。
節分といえば「炒った大豆」
たとえばスーパーなどで「オニ」のお面と一緒によく売っているのが炒った大豆ですね。
これはそのまま食べられます。
食べ始めるとけっこうおいしくてポリポリ食べてしまいます。
これをそのまま家でまくのか?
昔は撒いていましたね。
撒いた豆はあとで掃除してまとめますがそれは食べない。
最初から食べる用のものを食べました。同じ豆ですけど。
このあたりは家によって、家庭によって違うようです。
まあ、豆を撒くのは世帯主だとか(一家の主人)言われつつ、実際はお父さんがオニの役で子どもが豆を撒いたりするので、家庭の数だけバリエーションがあっていいのでしょう。
「落花生」を使う地方も多いのです
北海道とか、東日本、九州にも落花生を使うところがあるようです。
以前そういえば使ったことがありました。
落花生なら撒いたあと、食べられますから「これはいい!」と思った記憶があります。
ただ「年の数」というところで、ちょっとくじけました。
落花生の中にはいくつかの豆が入っていて、これをどう数えるのか?
鞘ごと落花生の数が年の数になるといわれているらしいですね。
それはそれでいいのですが、いい大人になるとそれでは多過ぎる。
そこで、大豆に戻り、さらに「年の数」については「福茶」で納めるようになったのです。
「福茶」というのは、福豆のお茶です
が、これもいろいろ。
福豆つまり炒った大豆と、梅干、塩昆布を煮出してお茶として飲む、という人(家庭)もありますし、福豆だけを使って煮出す、という人もいます。
さらに福豆をお湯呑みに入れそこにお茶を注ぐだけで「福茶」のできあがり、という人も。
これもどれが正しい、というものでもなく、「福茶」というものを知っていればいいのではないでしょうか。
「年の数」がかなりの数になってきたら、「福茶」で召し上がれ、と。
煮出して、そのお茶に梅干しや塩昆布をいれたら、香ばしくておいしいです。
子どもが大きくなって「豆まき」をしなくなったら、家族で「福茶」を楽しむのもいいものです。
寒い時期に、春を待ちながら、お茶でほっこり。
立春の前だからこそ、そんな過ごし方もいいと思います。
まとめ
「節分」は季節の境目。
特に立春は年の初めです。
その前に「オニ」を入れず、「福」を呼び込もうという願いを込めたのが「豆まき」なのです。
そんな歴史を踏まえて、「福豆」を食べ、「福茶」を飲む。
具体的に何を食べて何を飲むかは家庭で決めればいいことです。
子どもがちいさいとき、大きくなったら、夫婦だけになったら、ひとりになったら、そのときどきで、「節分」の過ごし方はちがってきます。
それで良いのです。
よい節分をお過ごしください。
Originally posted 2016-01-22 07:24:43.