お盆は一般的には8月ですが、7月のところもあり、地方によって時期が異なります。
亡くなった方の49日後に初めて迎えるお盆を「初盆」といいます。
お盆の時期にお坊さんが走り回っているのを見たことがある方も多いと思います。
特に「初盆」を迎える家を回って供養の読経をしてくださるのですね。
初盆のお布施はどのくらいを用意しますか?
これはだいたい2~5万円くらいになるようです。だいたい3万円くらいが相場ではないでしょうか。
「お布施」として2~3万円そのほか「御車代」「御膳料」があります。
「御車代」は5000円~1万円
「御膳料」は1~2万円くらい。
ただし、お盆の日にあちこちを回られている場合は「御車代」はいらないでしょう。
特にお昼の会食の予定がなければ「御膳料」もいりません。
「御車代」は法要などであなたの家にだけ来られる時。
「御膳料」は親戚との会食があって、そこに参加されないご住職に食事の代わりとして差し上げます。
ですから、初盆に読経に来てくださる場合は「御布施」を差し上げればいいでしょう。
「御布施」の封筒と渡し方
白の無地の封筒を用意します。
このとき郵便番号を記入する欄がついていないものを選びます。
表に「御布施」と書いて、裏に名前を書きます、「御布施」と書いた下に名前をいれてもいいでしょう。
初盆で多くの家を回られる場合、名前は必ず書いておくようにしましょう。
もしも「御車代」「御膳料」も用意したいのであれば、別々の封筒にそれぞれ「御車代」「御膳料」と書いて用意しておきます。
読経のあと、お渡しするときには、直接手渡しではなく、小さなお盆に載せるか、袱紗に載せて差し上げます。
基本は「気持ち」ですから、無理のない範囲の金額を包めばいいでしょう。
お寺によって宗派によっても違います。
例えば、浄土真宗では「初盆」というものがありません。
お盆に法要を行うことがないのです。
これに対して、曹洞宗などの「禅宗」のお寺はお盆の施餓鬼など、お寺で行われる行事もあります。
これは檀家が集まって法要を行うものです。
寺によって違いますがそれなりの費用を負担することになります。
寺から前もって費用について説明、というかお知らせがあると思います。
さらに家に来ていただくと、また「御布施」が必要になりますから、何をしたいのか何をしたくないのか、お寺と話し合っておく方がいいですね。
まとめ
最近は「小さいお葬式」が知られるようになりました。
「儀式」を省いて家族だけのお葬式を望む人も増えています。
そういう流れもあってお墓を霊園につくる人も多いですし、お寺の檀家が減っているようです。
これも地域によって傾向はさまざまです。
子どもたちの代まで特定のお寺にお世話になるのか、霊園にお墓を作るのか。
子どもがいなかったらどうするのか。
故人は何を望んでいたのか。
今、あなたはどうしたいのか。
親戚と相談する必要があるかもしれません。
ただ地域の伝統に従うばかりでなく、今後のことも踏まえて、こういう機会に考えてみるといいですね。
Originally posted 2017-07-23 11:12:19.