お正月には普段使っている箸ではなく「祝い箸」を使います。
100均でも売っていますね。
使い方はちょっと普通の箸とは違いますから注意しましょう。
「祝い箸」の使い方
「祝い箸」はお正月のおせちを食べるときに使います。
本来箸袋に家族それぞれの名前を書いて大晦日に神棚に一晩祭っておいて、お正月に使うのですが、神棚がない家もあるでしょう。
その場合は、元旦の朝に名前を書けば良いでしょう。
この箸をお正月の三が日の間使います。
同じ箸を洗って使い続けます。
割り箸の感覚で一度で捨てないようにしましょう。
「松の内」(7日)まで使うのが伝統的ですが、最近では3日間が多いのではないでしょうか。
4日からは仕事が始まったりして、「お正月」気分がなくなることが多いですから無理に形だけ保つ
必要はありません。
祝い箸は、見ると分かりますが、両端が細くなっています。
この形を「両口箸」といいます。
これはどちら側を使っても良いというのではなく、片側は神様用なのです。
「おせち」は神様に備える意味もありますから、箸も神様用になっているのです。
どちらかの側に決めて、そちら側を使うようにします。
また、おせちの取り箸にも祝い箸を使います。
要するに3が日は「祝い箸」で食事をする、ということになります。
「祝い箸」の処分の方法
使い終わった「祝い箸」はお正月飾りと一緒に「どんと焼き」で焼きます。
燃やせない場合は燃えるゴミで出すことになりますが、できれば白い紙に包むなどして丁寧に扱いましょう。
家族で伝える「お正月」
おじいちゃん、おばあちゃんとの同居が少なくなってお正月の風景も変わってきました。
「おせち」も「祝い箸」も、次第に変わってゆくのでしょう。
伝統にこだわって残してゆくのも良し、現代の生活に合わせて変えてゆくのもアリでしょう。
ただ、家族で過ごすお正月の記憶というのは子どもの心にはいつまでも残っているものです。
結局、生活の中で生きていた習慣は、いつまでも受け継がれ残ってゆくのです。
ですから、できれば、特別なものというのではなく、当たり前の習慣のひとつとして、「祝い箸」も使い続けていきたいものです。
Originally posted 2017-01-02 10:07:41.