祇園祭をもっと楽しむために、いくつかの基礎知識を知っておきましょう。
「くじ取らず」とは
山鉾巡行の順番は、毎年くじによって決められます。
ところが9基だけは、くじをひかず、巡行の順番が決まっています。
この9基のことを「くじ取らず」と言います。
山鉾の中で最も古いといわれる「長刀鉾」(なぎなたぼこ)は「くじ取らず」のひとつです。
毎年、必ず巡行の先頭になります。
復活した「大船鉾」が殿(しんがり)です。
5番目が「函谷鉾」
21番目が「放下鉾」
22番目が「岩戸山」
23番目が「船鉾」
24番目が「北観音山」、これが後祭の先頭です。
25番目が「橋弁慶山」
29番目が「南観音山」となっています。
「山鉾建て」とは
前祭・後祭は「山鉾建て」から始まります。
山鉾を組み立てる作業のことを言います。
山鉾は釘をいっさい使いません。
専門の「大工方」が「縄がらみ」という伝統的な方法で組み立てていくのです。
巡行を終えた山鉾はすぐに分解され保存されます。
前祭の山鉾巡行の翌日、後祭の山鉾建てが始まります。
これを見るのも楽しみなものですよ。
山鉾に「登れる」 山鉾を「曳ける」
山鉾の中には一般の人が登れるものがあります。
会所でちまきや、搭乗券(1000円くらい)を購入します。
が、一般搭乗が可能な山鉾は33基中8~9基で、女性は搭乗できないものもあります。
山鉾建てのあとの試運転に当たる「曳き初め」
これは一般の人も曳くことができます。
この綱を曳くと一年間の厄除けになると言われています。
「神幸祭」と「還幸祭」
「神幸祭」とは7月17日に3基の神輿が八坂神社から四条寺町の御旅所に向かいます。
八坂神社の前で神輿を高く上げる「差し上げ」が見どころです。だいたい18時くらいに行われます。
7月24日には、神輿が御旅所から八坂神社に戻ってきますが、これが「還幸祭」です。
「還幸祭」の方が人が少なくて、ゆっくり見られます。
山鉾巡行が見られる有料エリア
全席指定席の有料観覧席があります。
巡行は午前中です。
3180円。
前祭は1万3000席、後祭は2300席くらい。
京都市観光協会の有料観覧席のご案内は
こちらから。
お問い合わせ
075-561-6155
八坂神社
075-752-7070
京都市観光協会
おまけ・必須アイテム
祇園祭はまだ梅雨明け前です。
傘は必須グッズです。
また、ペットボトルなどの飲料水も持参しましょう。
京都は暑いです。
無料で配られるうちわがありますから、ゲットしましょう。
Originally posted 2016-05-29 05:10:01.