和暦・西暦というと、年号の表し方を指すことが多いようです。
たとえば西暦1955年は和暦では昭和30年。
日本独自の元号をいれて年を表すということですね。
「大正」「昭和」「平成」など、確かに元号で考えるとそれぞれの世代が見えて来るような気がします。
ただし「和暦カレンダー」というのは、そうした年号の問題ではなく、「旧暦」(太陰暦)ではたとえば「今日」はどんな日なのかを知るためのカレンダーです。
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和暦カレンダーとは
「日めくりカレンダー」がたぶん一番多いと思いますが、旧暦の日付や月齢、六曜などが記載されているものです。
たとえば
4月28日なら、「赤口」 旧暦では3月22日。
カレンダーによっては、
平成28年 2016年 とした上で、
「昭和 91年」
「大正 105年」
「明治 149年」と書かれているものもあります。
さらに旧暦の月の名前、二十四節気、七十二候が併せて記載されているものもあります。
上記の4月28日なら、
旧暦「弥生 二十二日」
二十四節気の「穀雨」
七十二候の「霜止出苗」(しもやみてなえいずる)
にあたるのです。
この七十二候が、季節にちゃんとマッチしていて、ちょっと嬉しかったりします。
次が「牡丹華」(ぼたんはなさく)
旧暦では「弥生」ですが、ちょうど牡丹がきれいに咲くときなのです。
これを見ると、人が決める日付がどのよう変わっても、自然のサイクルは変わらない、というあたり前のことに気づくのです。
月齢の意味するもの
月の満ち欠けを表すのが「月齢」です。
通常直前の新月の瞬間を「0」として、そこから何日目にあたるかを表していきます。
満月は「15」にあたりますが、月の満ち欠けは微妙にずれが生じるために、満月も「15」とは限りません。
新月⇒上弦(右側が見える半月)⇒満月⇒下弦(左側が見える半月)⇒新月と循環していきます。
月齢と海の潮の満ち引きは密接な関係があります。そのために、海辺で暮らす人々にとっては、潮の満ち引きを知ることが生活に欠かせない重大事になりました。
また船の出航にも、潮の満ち引きが関係します。
「月齢」はいわば生活に密着した暦であったといえます。
今でも「満月の夜」の狼男の伝説とか、「月」と関連した伝説がありますが、それだけ人間の体のリズムに影響を与えるのが「月」である、と言えるでしょう。
まとめ
このごろ、「旧暦・月齢」カレンダーを買う人が増えているそうです。
単なる懐古趣味ではなく、実際に使って便利、という人がいるので、どんなものかと買ってみました。
旧暦ではGWはまだ「弥生」の終わりごろです。
5月5日が「立夏」なので、
そこから季節は「夏」になります。やっと「卯月」です。
そういう見方もちょっと面白い、と思っています。
一年使ってみると、もっと別の面白さも発見できるかもしれません。
楽しみです。
Originally posted 2016-04-28 10:22:48.