この日、『日本国憲法』が施行されました。
『日本国憲法』は1946年11月3日に公布。半年後の5月3日に施行されたわけです。
『公布」というのは広く一般に周知すること。
具体的には官報で内容の閲覧が可能になることです。
大体の場合、新聞などでおおむね明らかになるのですが、「官報」もちゃんと出されていますので。
『施行』というのは実際にその効力が発動すること、現実に作用し運用されるということです。
5月3日は「施行日」なので「憲法記念日」
公布された11月3日は「文化の日」となりました。
どちらも、国民の祝日です。
「日本国憲法」は1952年に日本が連合軍の占領下から独立する以前に公布・施行されていたとはいえ、占領下においては連合軍の最高司令官の権力が優先されていました。
憲法の効力が完全に施行されるようになったのは、1952年4月28日、サンフランシスコ平和条約の発効によって連合軍の日本占領が終了したときからになります。
この「憲法記念日」であることから「国民の祝日」となった5月3日。
この日を記念日としているものは他にもあります。
たとえば、語呂合わせで「ゴミの日」
たとえば「リカちゃん(人形)の誕生日」などです。
今ではGWの中の一日?
4月29日「昭和の日」
5月3日「憲法記念日」
5月4日「みどりの日」
5月5日「こどもの日」
さら4月30日、5月6日を含めて大型連休となることが多く、ゴールデンウィークと言われるようになりました。
この時期は企業が一斉に休みとなるために、個人で長期休暇を取る欧米とは異なり、いわば「全員一緒に」休める期間となったのです。
ですから各地の観光地がいっぱいになったり、移動のために交通機関が混雑したり、というデメリットも毎年のようにニュースになっていますね。
GWは4月末から5月初めの期間ですが、9月には「シルバーウィーク」があります。
ただし、9月23日が『秋分の日』で国民の祝日。
9月の第3月曜が『敬老の日』で祝日です。
さらに祝日と祝日の間がお休みになります。
つまり場合によっては日曜日、月曜が「敬老の日」火曜日は祝日の間でお休み、水曜日が『秋分の日」となって4連休となることがあります。
ただいずれも長くて一週間程度、と考えると、まだまだ日本人の休暇は「バカンス」と言うには程遠く、ちょっと悲しい気もします。
上手に休んで、効率的に働く時代はこれから?
2020年のコロナウィルスとの闘いはまだ先がみえません。
しかしこの経験は必ず将来の生活を変えると思われます。
仕事の仕方。テレワーク、時差出勤、価値観・・・・。
個人の生活はそのまま社会へ、世界へと繋がっています。
そういうことが実感できたことは、日本社会がよりグローバルな社会へとすすむ大きな一歩を生み出すかもしれません。
ただそれでも「日本の歴史や文化」は人の中に受け継がれ、時に『美点』となり、時に『個性』『謎』ともなって、独自の輝きを残すのだろうと思っています。
そのような民族のアイデンティティは失われることがない、と思います。
Originally posted 2020-05-02 11:30:22.