六月「水無月」の由来について

旧暦六月「水無月」の由来について、諸説がある、と
されている記述がネット上では見られます。

しかし、旧暦六月は、あくまで『旧暦』であって、今の
暦では梅雨の終わったあと、にあたります。

六月イコール「梅雨」と考えるのは間違いであること
を認識しておくべきです。

 

 

「二十四節気」と合わせて考える

 

暦では「二十四節気」「七十二候」のように、さらに
季節を細分化して名づけています。

それは自然の流れに即して名づけられてるのです。

ですから、二十四節気・七十二候と関連づけて
暦を考えるべきなのです。

もちろん、旧暦の一月は『立春』から始まっています。

これは現在の暦では「2月4日」ですね。

 

四季は

春が立春から、(2月4日頃)

夏は立夏から、(5月5日頃)

秋は立秋から、(8月7日頃)

冬は立冬から、(11月7日頃)

始まっています。

単純に言って、

「春」は、睦月、如月、弥生

「夏」は、卯月、皐月、水無月

「秋」は、文月、葉月、神無月

「冬」は、長月、霜月、師走 となります。

 

 

『立夏』から『大暑』まで

 

二十四節気でみると、

立夏⇒小満⇒芒種⇒夏至⇒小暑⇒大暑
となります。

つまり『水無月』は、夏至のあと、「小暑」「大暑」の
頃ということになります。

その前の「芒種」の末候に
「うめのききばむ」『梅子黄』というのがあります。

梅の実が熟す頃の雨なので「梅雨」と言われたのですね。

「夏至」の次候に「あやめはなさく」『菖蒲華』という
のがあって、これが梅雨本番。

末候に「はんげしょうず」『半夏生』があってこのあとが
梅雨明け、という具合です。

(「候」というのは七十二候の各候のことで、
二十四節気のそれぞれに、「初候」「次候」「末候」
としてつけられています)

 

で「小暑」に入ると、梅雨が明けて本格的な暑さが
やってくることになります。

この時期が「水無月」なのですね。

真夏の「大暑」を経て「立秋」へとつながります。

つまり、二十四節気の「小暑」から「大暑」
今の7月7日から8月7日くらいまでが、旧暦の六月
すなわち「水無月」です。

 

 

まとめ

 

「水無月」については、

「水の月」という意味だ、という説と、「水の無い月」
だという説があるように書かれていますが、

まず、今の「梅雨」とは時期がずれていることから、
「梅雨」の雨を指す「水の月」ではあるまい、と考えられます。

(これには「無」という文字は連体詞「の」が変化し「な」
となったものだ、という文法的考察が含まれます)

したがって、「水無月」とは、梅雨が明けたあとの暑い夏、
水が不足しがちな夏の時期から名付けられたのだと
考えることができます。

 

・・・・とここまで考察してきましたが、いかがですか?

 

暦には昔の暮らしの知恵が詰まっています。

巡ってくる自然の中で、どう暮らしてゆくか、
蓄積された豊かな知識は、今もなお受け継がれ
役立っているのです。

こんな暦も面白いですよ。

イン・ヤンカレンダー 和暦・月暦

 

Originally posted 2016-04-14 14:53:59.

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